
PT Bamboo Pureは、バリ島にある世界的に有名な竹建築のパイオニア企業です。世界一エコな学校として知られる「グリーン・スクール(Green School)」を建設するために設立されました。単なる建設会社ではなく、竹という素材の可能性を最大限に引き出すための研究、設計、施工、そして家具制作までを一貫して行う「竹のスペシャリスト集団」として、次世代に持続可能な素材活用のあり方を提示する教育拠点となっています。
目次
アクセス情報
PT Bamboo Pureは、バリ島の主要エリアからアクセスしやすい場所にありながら、竹建築が点在する先進的なエリアに位置しています。
- ・ウブド中心部から: 車で約20〜30分
- ・空港・クタ・スミニャックエリアから: 車で約1時間〜1時間半
(当日の交通状況により変動します)
※世界一エコな学校として知られる「グリーン・スクール(Green School)」のすぐ近隣にあります。
Q.なぜ、「竹」を学ぶ探求学習か?
A.それは、これまで「未利用資源」や「廃棄物」と見なされてきた素材が、最新の技術とデザインによって「持続可能な経済価値」へと変貌を遂げるプロセスを、目の前で目撃できるからです。
バリ島では古くから竹が親しまれてきましたが、耐久性の低さが課題でした。
しかし、PT Bamboo Pureは天然ミネラル(ホウ酸)を用いた科学的処理を導入。竹を「一生ものの高付加価値資材」へと昇華させ、新たな市場を切り拓きました。 この成功事例は、日本の「放置竹林問題」の解決や、身近な地域資源をどう再定義し、未来へつなぐかという問いに対する、極めて示唆に富む生きた教材となります。
Q.生徒は何を見学することができるか?
A.生徒たちは稼働中の製作現場を巡り、素材が価値ある製品へと変わるプロセスを五感で学びます。
①工場内5つの主要エリア見学
入荷から分類、トリートメント(防虫・防腐処理)、保管、プロダクション、そして家具製作・仕上げまでの全工程を観察します。
※注意:プロダクションエリアおよび家具製作・仕上げエリアは、デザイン保護の観点から写真撮影が禁止されています。


②Chop Value(アップサイクル)見学

地域の飲食店から回収されたサテ(串焼き)の串や割り箸が、独自の高密度プレス技術によって、美しい建材や家具へと生まれ変わる実証工場を見学します。
会場のデスクには「この製品に何本の箸が使われたか」が刻まれており、資源の循環を肌で感じることができます。また、単なるリサイクルに留まらず、地域のコミュニティが回収・配送を担う「循環の仕組み」そのものを学ぶことができるのも魅力の一つです。
③デザイン見学(IBUKU)
革新的なデザイン会社「IBUKU」が手がける建築モデルや、職人チームがそれを形にする様子を見学し、クリエイティビティの重要性を学びます。(事務所内へは入れませんが、外から様子を伺うことができます)


Q.見学以外に体験できることはあるか?
A.Chop Valueでオリジナルコースター作り(オプション)が可能です。
箸やサテの再生利用で作られたコースターに、自分でデザインしたイラストをスキャンし、レーザーで刻印してもらうことができます。2人でシェアすることも可能です。

完成例
オフィス内の机は限られているため、大人数の場合、交互にデザインを行うか、ボードを活用して立ちながらのデザイン、椅子を使用してデザインをしていただくことになります。その場合、ウェイティングルームも使用可能です。
Q.生徒たちにどんな「問い」を提供できるのか?
A.資源の再定義、伝統と革新の融合、地域循環などをテーマに、社会課題とビジネスの可能性を結びつけて考える探究の問いを提供できます。
研修を深い学びにするための、いくつかの探究テーマを例として提示します。
① 資源の再定義
現在「未利用」や「廃棄物」とされている素材に、現代の技術とデザインを掛け合わせたとき、どのような新しい市場価値が生まれるか。
② 伝統と革新の融合
古くからある伝統的な素材(竹)を、単なる「懐古」ではなく「最新の解決策」としてアップデートするには何が必要か。
③ 地域内循環の構築
外部からの資源に依存せず、その土地の「困りごと(廃棄物)」を「地域の資産」へと転換する仕組みをどう構築するか。
④ 地域固有の素材の競争力
プラスチックなどの汎用的な素材ではなく、その土地に根付いた資源を活用することで生まれる、他では代替不可能な魅力とは何か。
これらの問いは、日本国内の「放置竹林」や「未利用資源の活用」、地域の伝統産業をいかに「選ばれるブランド」へと進化させるかという課題と深く結びついています。
Q.生徒はどういうサイクルで学ぶことができるか?
A.「事前学習 → 現地体験 → 事後探究」というサイクルで、 資源の価値化とサステナブルな社会の仕組みを立体的に学ぶことができます。
当日の体験を最大化するための事前学習や事後学習では、以下のような学習が可能です。
【事前学習】
- ・日本の竹林問題や未利用資源の現状について調べる。
- ・竹の特性(成長速度、強度、環境負荷の低減)について予習する。
- ・「アップサイクル」と「リサイクル」の違いについて理解を深める。
【活動中】
- ・竹の保存技術(トリートメント工程)を観察する。
- ・竹やごみとなった箸などの素材が価値のあるものに変わる過程を見る。
- ・地域の飲食店との連携による箸の回収・再生システムを詳しく知る。
【事後学習】
- ・バリで学んだ「資源の価値化」を、自分の学校や地域の「見過ごされているもの」に応用するアクションプランを構想する。
- ・伝統的な素材を現代風にアップデートするためのアイデアを言語化する。
- ・デザインが製品の付加価値にどう貢献しているかを再考する。
Q.周辺施設との組み合わせはできるか?
A.隣接する「Green Village」と「The Kul-Kul Farm」を組み合わせることで、
竹資源の加工・建築・食の循環までを一日で学べるサステナブルツアーの構成が可能です。
本実証工場は、世界的に有名な竹の建築群「Green Village」や、パーマカルチャーを実践する農園レストラン「The Kul-Kul Farm」と隣接しています。これらを組み合わせることで、「資源の加工(工学)」「居住空間(建築)」「食の循環(農業)」を横断的に体験する、重層的な「サステナブル・フルデイツアー」の構成が可能です。
「素材」から「生活」へのつながりを体感
特に「The Kul-Kul Farm」では、実際にPT Bamboo Pureの保存技術とIBUKUのデザインによって製作された竹家具が日常的に使用されています。工場で見た「技術」が、実際の「暮らし」の中でいかに美しく、耐久性のある価値として機能しているかを、五感を通じて学ぶことができます。
多様な探究テーマに対応
「最先端の建築デザイン」「循環型の農業(食育)」「地域資源のビジネス化」など、生徒の興味関心に合わせて学習の幅を広げられるのが、このエリアならではの強みです。
※30人以上の場合、Green Villageでのツアーと入れ替えで行うことが推奨されています
Q.当日はどのようなスケジュールになるか?
A.当日は約1時間30分のプログラムで、施設説明から工場見学、アップサイクル見学、体験プログラムまでを順に体験します。
ツアー当日のタイムライン(月・水・金の通常ツアーの場合)
10:30|集合(ウェイティングルーム)
- ・受付、ウェルカムドリンクの提供。
- ・竹建築や施設概要についての説明。

10:45|工場内ツアー(約30分)
- ・入荷・分類エリアから順に5つの主要エリアを巡る。
- ・ガイドによる保存技術や加工工程の解説。

11:15|Chop Value 見学
- ・箸やサテの串のリサイクル工程の観察。
- ・製品の展示・購入。

11:30|体験プログラム(希望時)
- ・オリジナルコースター製作体験。
11:45|振り返り・写真撮影 ・記念品(特製キーチェーン)の受け取り。
- ・記念撮影。
12:00|解散 ・近隣の「The Kul Kul Farm」等でのランチへ移動
Q.安全管理や受け入れ態勢は整っているか?
A.稼働中の工場見学に対応した安全管理体制と、団体受け入れの仕組みが整っています。
■ 衛生・安全管理
- ・工場内では安全と衛生確保のため、現地で提供されるメディカルマスクを着用します。
- ・稼働中の製作現場であるため、大型機械の使用や複雑なワークショップは制限し、安全を優先します。

■ 団体受け入れ
- ・1回あたりの最大受け入れ人数は30名です。
- ・30名を超える場合は、Green Village等と連携したグループ分散での実施が可能です。
- ・平日(月・水・金)は、10時30~通常ツアーがあります(上限30名)
- ・その他の曜日や、団体向けのプライベートツアーも、アレンジ可能です(土日は閉館)
■ 施設環境
- ・ウェイティングルームにて説明および休憩が可能です。
- ・施設内に数箇所のお手洗いがあり、トイレットペーパー、ゴミ箱、石鹸が完備されています。
- ・ツアー料金には、ウェルカムドリンクと記念品が含まれています。


■ 健康配慮 ・動きやすい服装での参加を推奨します
- ・屋外工場にはなりますが、工場内見学に伴う熱中症対策は各自でお願いしています。
まとめ:竹建築の聖地で、未来の「価値」をデザインする力を養う
PT Bamboo Pureでの体験は、単なる工場見学の枠を超えています。
それは、「価値がない」と見過ごされていた素材が、人の知恵と技術、
そしてデザインによって「世界を魅了する資産」へと生まれ変わる瞬間を目の当たりにするものです。
バリ島に根ざした「竹」や「地域コミュニティの繋がり」を、科学の力(保存処理)や最新のアップサイクル技術で補強する。
このアプローチは、日本が抱える放置竹林や地域活性化といった課題に対しても、
「ピンチをチャンスに変える」ための具体的なヒントを、生徒たちの心に投げかけてくれます。
この地を訪れた生徒たちは、工場やGreen Village、農園を巡るなかで、きっと以下の3つのことに気づくはずです。
- ・「ゴミ」や「未利用資源」も、視点を変えれば「無限の宝」になること。
- ・「古くからの素材」も、技術を掛け合わせれば「現代の最先端」に進化できること。
- ・「ひとつの工場の取り組み」が、地域全体の「持続可能な経済」を動かせること。
ここで得た「問い」や「発見」は、持続可能な未来を考えて実践していくうえで、とても価値のあるものになるはずです。
| インドネシア担当:木戸
インドネシアのことならウェンディーグループへ。 是非お気軽にお問い合わせください。 |
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